腎臓の血管が動脈硬化になることで起こる
腎硬化症とは、腎臓の細かい血管がダメージを受け、腎臓の機能が低下する病気です。腎臓には血圧を調整する機能があるため腎臓の血管が動脈硬化になると血圧が上昇します。そして、高血圧になると腎臓に負担がかかるため、ますます血圧が上昇するという悪循環に見舞われてしまいます。
自覚症状がなく進行する
腎臓の動脈硬化で最も怖いのは、自覚症状があまりないということです。初期の症状は、頭痛や動悸、肩こりなどです。そして腎臓の機能が徐々に低下していき腎不全を呈した場合には、むくみ、倦怠感、貧血、息切れなど尿毒症の症状が出現します。
腎臓の機能が徐々に低下していく慢性腎臓病は、近年患者数が激増している病気の一つです。その背景には、脂質異常症やメタボリックシンドローム、肥満などが関係しています。
早期発見のキーは尿たんぱく
腎臓は、一旦機能が低下すると元に戻ることができません。ですので悪化しないに越したことはないのです。しかし自覚症状がないため、よくわからないうちに進行していたというケースは珍しくありません。立ちくらみ、息切れ、尿の量が減少するなどの症状が出ることにはかなり進行している場合が多くあります。しかし、健康診断の検査項目のなかに腎臓の異常を示す「尿たんぱく」と呼ばれる項目がありますので、早期発見の判断材料にしましょう。特にメタボの人や高血圧の人が、尿たんぱくで指摘を受けたら、一度精密検査を受けましょう。
